schopenhauerのブログ

唯識とショーペンハウアーの研究

保守思想と革新思想について

国をより良くしていこうとする政治活動で、保守というのはその民族の文化を大切にしていこうとする傾向であり、革新というのは新しい価値観を取り入れていこうとする傾向である。


国をより良くしていこうとするのだから、国を大切にしようとする気持ちがどちらにも当然ある訳である。


<去年の流行語「日本死ね」って何なんだろうか?異常心理が称賛された?>


リベラリズムというのは自由主義ということなのだそうだが、人類の過去では民族によりかなり違いがあるにしても、多かれ少なかれ個人の権利が抑圧されてきたことは明らかであり、近代以降その拡大がされてきたことが個人の自由の拡大ということなのだから、革新をリベラルと呼んでいるのだろう。


文化が継続されてきたというのは、より良いものが選ばれてきたということなのだから、伝統の中にはより良いものがたっぷりあるはずなのである。これが保守の主張であろう。


ただ現在の世の中を見ると改善していかなければならないことは多くて、新しいことをどんどんやっていこうというのが、革新の主張であろう。


ということはどちらか一方だけというのでは駄目な訳だ。



人類の理想をかかげ革命によって民族の文化を一新してみた国もあるが、共産主義社会の幹部が人民を搾取し法外な利潤の追求をしているというのは、理想だけでは個人のエゴはどうしようもないという証明であろう。


また個人のエゴを合法的に追求し、さも良いことのように各国民を騙す理論をぶちあげ実際に貧富の拡大を図ってきたのが、経済グローバリストの幹部なのだから、この共産主義者の幹部と経済グローバリストの幹部たちは同類であった訳だ。




ところで、現在まで日本では特に革新の思想が政治を動かしてきたのだから、その結果どのような社会が出来上がったのか反省してみる時期ではないだろうか?