schopenhauerのブログ

唯識とショーペンハウアーの研究

悟りの知性において直観的真理というものが主張できる

分析命題というのは、命題自身の中にすでに真理が含まれているものである。


「純粋知性批判」は、科学的真理とは何か?を追及した結果生まれた書物であるが、科学的命題の中に、経験的(アポステリオリ)な総合命題のほかに、純粋(アプリオリ)な真なる総合命題があることを発見したものである。


直観的真理というのは、アポステリオリな総合命題はすべてアプリオリと言えるのではないかと考えるものである。


分かりやすくいうと、あらゆる真理(真なる命題)はすでに自分の頭の中にあるのだということだが、主観と客観が一致している(正確に言うと客観が主観に含まれている)のでこういうことになるということができる。


主観とは無であり、客観とは物質(表象、識)と精神(人間にとってはおもに言葉)である。