schopenhauerのブログ

唯識とショーペンハウアーの研究

性欲について

若い男は性欲に悩ませられるのだから
人間の精神の根底にこの本能が潜んでいるのは確かだが
それがどれだけの強さを持っているかについては
疑問を感ぜざるを得ない。


というのは、性欲というのは人間にとって
肉体的快感を得るための想像力なのではないかと思うからだ。
(そしてそののちは.....)


若い男が若い女より性欲が強いように見えるのは
男が♂で女が♀、つまり男が→で女が〇だからだろうが
若さがゆえの制御不能ということがあっても
やっぱり想像力が原因ではないかと思う。


年増の女性が性欲が強いのも性欲は
構築されていくからではないだろうか?


ということは、本能としての性欲は
さほど巨大なものではなく、大脳の中でいかようにも
創造されていくものなのかもしれない。


動物にとって性欲は確かに大きな熱情ではあるが
それは時間的には極めて淡白なものだ。


ひょっとしたら、人間の本能の性欲も
極めて小さなものであって、長い人生にとって
ほとんどまったく必要ないものなのかもしれない。


人間関係としての肉体関係は
肌と肌の接触が動物にとっては最も親密な交流なのだから
和としては有りだろうが最近のセックスレスというのも
あながち不自然なことなのではないのかもしれぬ。