schopenhauerのブログ

唯識とショーペンハウアーの研究

直観と概念 その一

直観と概念の明快な区別は哲学にとって重要であると思う。


そしてこの区別は単純に難しい。


その難しさの理由として哲学というのがすべて概念によって記述されるというところにある。


直観について考えるというときに直観が概念になってしまうのである。


であるから概念は概念のままでいいが直観については対象を見なければならない。


だから哲学者は本を読むのではなく世界を見なければならないのである。


なぜならば世界の実在は自分を含めて概念ではまったくなく直観だからである。