schopenhauerのブログ

唯識とショーペンハウアーの研究

数学原因

これはカント、明確にはショーペンハウアーが考えたことなのだが、数学には独自の原因があるのではないかということがある。


数学は膨大な論理形式と分類形式の応用の体系であるがということは言葉で記述できるということであるが長ったらしくなるので数式を使うのであると思う。


この論理体系の基礎に内的直感があってこの直感形式からくるのを数学原因と呼んでもいい。この概念にはまだ名称がないはずである。


具体的には1+1=2、四角形の内角の和=360度、三角形の二角が等しければその対辺も等しいなどのアプリオリな概念や直観である。数学的証明の基礎にあるなぜそうなるか説明できないがそうなってしまっているものである。


内的直感の数学原因証明をしたのがおおむねユークリッド原論であるということらしい。


これはショーペンハウアー哲学の「根拠律の四つ」の因果性の原因、論理の根拠、行為の動因、以外の何故そうなるの?の根拠となる一つでありそれを数学原因と言ってみたのである。


これに対して数学を論理学から基礎づけようとした人たちがいたが失敗したようである。これは数学原因を論理学で説明できれば内的直感の存在が否定できるからである。