schopenhauerのブログ

唯識とショーペンハウアーの研究

芸術と宗教と学問という分類について

※分類は最高の類から分類されていくから分類と言われるのだが、
類の上位は族といい下位は種であるー族⊃類⊃種。生物の分類を見よ。
実際に存在するものの集合が、概念で分類されたときにー族概念⊃類概念⊃種概念となるのだろう。


◎芸術と宗教と学問


芸術と宗教と学問の三つが最上位概念ならば、この三つには何の関係もない事になろう。なぜならば、関係があるならば最上位概念ではないからである。


つまり、たとえば詳しくはないが、美学、芸術史、鑑賞を除く東洋美術、宗教芸術とかは芸術ではなく学問であり、宗教史、仏教哲学、キリスト教神学等は宗教ではなく学問となるだろう。仏教芸術、キリスト教芸術等は宗教ではなく芸術であろう。


芸術と宗教と学問が族概念として分類されるならば、ー明らかに違うのだから分類されない訳がないのだがー


率直に言って、〇芸術というのは感性でしかなく、〇宗教というのは自分のより良い生き方でしかなく〇学問と言うのは言葉の命題による知識の連なりの集まりでしかないことになろう。


※これだけでは抽象的だと思われるので、人生に於いて考えて見ると、宗教の自分のより良い生き方というー幸福についてはー、実質的に芸術や感性と同じであり、これに加えて実際にはそれ以上に重要なのだろうが人生の行為や実践等であろうが、学問とは殆ど関係しないことが知らされてくる。学問を好む人はそれを感性的に好むのであろうし、そして人生の実践として、事業や仕事としての努力や達成を目指し選択したといえるのだろう。