schopenhauerのブログ

唯識とショーペンハウアーの研究

世界の虚構性について

人間の精神というのは虚構であってその中のわずかばかりが真理と言われるものなのだがただ虚偽は虚偽としてみれば味わいのあるものである。


では直観は世界は確かにこのように存在しているものなのか、世界には自分の体も含まれこれが最も重要なのものだがこれも疑問を感ぜざるを得ない。


これは物質や宇宙は確かに存在するが、人間の認識のある形式や制限が世界をこのように見せているだけなのではないかということだが、これに対しては昔から世界は夢、幻のようなものであるというテーゼがある。


実は世界の虚構性には二つあって、精神の虚構性がそのように世界を見せているということ。


もう一つは、世界を悟りの知恵で<これは精神の虚構性がなくなったということだが>、ありのままに見ても本当は世界は虚構なのではないか?ということなのだが


前者が宗教、これはもう正しいことが証明されているので実践あるのみで


後者が哲学の主要課題と思う。