根拠の四種と直観、精神の関係
根拠の四種というのは学問の根拠のことであるからあくまでも概念のことである。
学問というのは直観(世界)や精神についての知的証明の連なりの蓄積であるから
その知的証明の連なりにおいて根拠というものが四種あるということである。
根拠というのは
物質においては原因、時間と空間についてはその直観の純粋数学的原因(名前はまだない)、動物の精神的因果においては動因、と
思惟の形式である論理(と意味)のことであり、最近まで人類はこの区別がつかなかった。幼かったのである。
原因と数学的原因は人間の直観についてであり、動因と論理は人間の精神についてのことである。
数学的原因についての証明の最初の体系的な書物が「ユークリッド原論」であり、
物質的原因のそれがニュートンの「自然哲学の数学的原理」である。(と原子論の何か)
このことから次の決定的な書物は動因の証明であることが予想される。そしてこれは精神を外から眺める実在論の科学(心理学)ではけっして証明されないだろうと思う。あえて言うと深層心理学的なものなら可能かもしれない。
仏教哲学は学問なのだからこの区別がされているかどうか気になるところだがちょっと調べてみると明らかに明確な区別はされておらず、だが間違いということはないようである。たとえば人間の認識の五感と意識の区別が明確にはされていない。仏教哲学は上記の
動因の証明と関係すると思う。
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