schopenhauerのブログ

唯識とショーペンハウアーの研究

悟りと四つの根拠律の対象の変化

四つの根拠律の対象とは、物質、時間と空間、知性、意志である。


悟りで、物質、時間と空間、知性、意志がどのように変化するか見てみよう。


物質というのは、表象(識)である。五感に現れるものであり、唯識でいえば眼識、耳識、舌識、鼻識、身識、である。一番具体的に分かるのが直接の客観といわれる身識である自分の体だろう。その次が眼識であり一般に世界とか宇宙と言われている。


物質についてはこのようなことが言われている。「世界は夢、幻のようなものである」「自分の体が消える」「自他不二」「真如」「主客一致」


時間と空間については、永遠の世界とか、大きい小さいがなくなるとか。


意志については、自由になるとか、楽になるとか、無心とか。


ここの主題は知性が中心になるので、次に知性について論じてみたい。