schopenhauerのブログ

唯識とショーペンハウアーの研究

清掃の仕事

バブル後の二十五年前から最近まではほんと就職氷河期でアルバイトやパートでもなかなか面接に受からなかった。仕事に付けても仕事ができなければすぐ首になった。


わたしは学歴が中卒で一五歳でいったん就職したあと引きこもりになってしまったというそんな理由などもあるのだが。


そんなときに清掃の仕事を三年やったことがあるがこの仕事はなかなか良かった。世の中汚い仕事というのは多いのだが清掃というのはどちらかというと綺麗な仕事だ。また体は
使うが重労働ではない。


本格的な清掃ではトイレ掃除は手で行う。ピカピカのトイレというのはゴム手袋にスポンジだけでやっている。トイレの掃除は女性の仕事でこれは男は女性のトイレ掃除はできないからだ。ただ一応男であってもそのやり方は習う。


この仕事で一番辛かったのは、午後になると仕事が無いということだった。何も仕事がなくブラブラしていなければならないというのは退屈の辛さである。


非常に心地よかったのは日本人は親切だということだ。清掃の仕事というのはこの仕事をしている人は多いのだが、普通の会社員から見れば一段レベルの低い仕事と見られているようで、自分より下層の仕事をしているということで親切にしてくれるのだ。一種の憐みだろう。おそらく外国では普通はこうではないだろうと思う。二十年前のことなので今の日本の社会はもうこんなではないかもしれないが。