schopenhauerのブログ

唯識とショーペンハウアーの研究

真と美と特に善について

人間にとって大切なもの


それが真、善、美というのはまあ正しい分類だろう。


真とは二種類あって


直観にとっては感性の宇宙のありのまま


精神にとっては言葉が正しいということだ。


美というのはこの宇宙のありのままということだが


善というのは何だろうか?


悪がエゴから来るのは明らかで善の根拠は自他の区別をしないところにあるがただ


これは人間の道徳についての単純な言葉というのではなく


複雑な宇宙や社会や人間関係の因果(行為は動物の因果動因は動物の意志)において


人間の真なる動因(意志)は何かということなのだ。


真なる動因というのは人間にとっては正しい言葉(真理)として現われるのだが


人間同士や国家が敵対するということもあるのだから


時には嘘をついたり人を殺すことも


道徳的に善であるということは当然あり得ることなのだ。