schopenhauerのブログ

唯識とショーペンハウアーの研究

生命について

自分の認識能力をすべて否定してみよう


と言ってもあくまでも想像だろうが


自分の認識能力というのは五感、時間と空間、因果律、言葉、かたち、数量などだ


人間の認識能力がなければ宇宙には


時間も空間も因果も数量もなくただ一つの質量や物質のようなものがあるだけだろう


これにとっては時間も空間も何の意味も持たない


ある低い温度の部分ではこの物質のようなものは


因果のようなものをごそごそして


必ずしもそれだけが目的ではないかもしれないが


生命を作り出している


これには何もある種の


価値とか意味とか美とかが分かっているとは思えない


ただただうごめいているだけのようである


しかしそれが私のようなものを作って


私のようなものが世界を眺めて驚嘆する時に


その物質のようなものがただ偶然に


私のようなものを作り上げたとはとても思えないのだ