星は美しい
男と女は星を眺めていた
手と手は愛撫を続けていた
男は「星は女より美しい」と思った
続けて「星と女の美しさはその性質が違うのだから比べることはできない」と思った
思い直して「彼女は女の中で一番美しいのではないか」という訳でもないと思った
続いて「女の中で一番美しいということなどあり得ない」のだからと思い直したが
「わたしの知っている女の中では一番美しいのではないか」という訳でもないと気づいたのであった
星はあと何億年かは同じように輝き続けるだろう
男と女はあと何十年か一緒に生活を続けるだろう
男はその生活が様々に幸せである女を愛したのだったが気づいてなかった
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