悟りは言葉にできるか?できる。それが悟りの真理である。
しかし、この真理とは命題が真という意味である。(直観をそのまま表す芸術的表現もある)
真理には別に直観の真理というのがある。いわゆる五感の世界の真理である。宇宙の真理とか言われるのは普通これである。
人類が使っている真理はこの二種類があって、この二つ以外にはない。
この直観の真理を掴むのは坐禅とか瞑想的なものしかないのであって、言葉の真理をいくら勉強しても得られないことは明らかであろう。
この二つは別物である。別であるが繋がっている。言葉の悟りとは一瞬の悟りの閃きである。
直観の真理を妨げるているのが自我であり、感情であり、煩悩であり(これらはみな同じものなのだが)それらは人間にとっては、意識と末那識でありその頂点にあるのが言葉なのだから、これが人生の大いなる矛盾と不可解として映っている。